2016.10.22

はっきりしないこと  <一日一篇の詩 vol.15>

どうしても
どうしても
なんだかモヤモヤすることがある。

それは長年こびりついて
解決しそうで
しない

所謂
混沌というやつなのだが

それをなんとか解決したくて
はっきりすっきりと
答えを出す
整理する
解決する

云々を求めて
考えに考えても

やっぱり
モヤモヤと絡まってしまうんだ。

でもどうだろう

生きるということの中では
どうしたって
はっきりしないことがある

「はっきりしないことがあるんだ」という

「はっきり」した答え

例えば
両親について、(人によっては妻?夫?ETC……)

もちろん
円満な家族も沢山いるが

母親のことになると
或いは父親のことになると

どうしても
混沌と
モヤモヤとした
複雑な感情が沸いてしまう人は
意外と多いのではないだろうか

大好きなようで
大嫌いなようで

居なくなってほしいようで
ずっと居てほしいような

助けてあげたいようで
放っておきたい

どうにも
矛盾した感情の中で
もやもやとしたもの

苦しくて苦しくて
なんとかしたい

「はっきりとしないこともあるんだ」

はっきりしない
それが
それそのものが

その混沌の相手との間にある
かたち

苦しみ

喜びも
つまった情動。

そうして
そうした
関係や物事の中に

愛も憎しみも
さまざまな彩に満ちた体験も
つまっていたりする。

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『<一日一篇の詩>とは?』 これは本日の ホロスコープや数秘をインスピレーションにして、COCOに届いた詩やエッセイ、あるいはその日なんとなしに降りてきた言葉を、だいたい毎日連載するものです。