2016.10.15

地下水脈と噴火   <一日一篇の詩 vol.8>

大勢の中にいて
もう我慢できない!と
声にあげる。

ぽちんとなにかがはじけるように……

そういうときは
もしかしたら

自分の意思のようでいて
見えない
地下水のようなところでつながっている
みんなの意思が
血流のように流れていて

なぜか
あなたの噴火口から爆発した
というだけだったりすんだ。

君が声をあげたけれど
それは
みんなの

声でもあるんだよ。

しかしね、
君はその
責任を引き受けなきゃならない

地下水で
つながっていたとしても
声を上げたそれは君の運命なのだから。

君の火口から噴火した爆発で
救われつつも
それが
自分の血流でもあるとは誰も気が付かない。

でもね
その噴火は
その水脈の大きさの分だけ
大きな波紋となり
みんなを巻き込んだムーブメントとなる。

———————————
『<一日一篇の詩>とは?』 これは本日の ホロスコープや数秘をインスピレーションにして、COCOに届いた詩やエッセイ、あるいはその日なんとなしに降りてきた言葉を、だいたい毎日連載するものです。