網目のように張り巡らされているもの
目の前のこの子へも
あそこのあの人へも
ここにある小さな花も
あの空も
向こうを飛ぶ鳥にだって
経験という眼鏡が目を覆う
さらにその眼鏡が曇りもして
もう
あの澄んだ空の色が思い出せない。
でも
それでも
あるときふと
そんな網目が消える瞬間がある
それは
「今、ここ」
いまここというものに
ふと座る瞬間が訪れるとき
私たちは
永遠の中にいる
永遠の中でなら
見えなくなってしまったあの空が
どうしょうもなく
広がっているのを見えるだろう
そんなものを取り戻したくて
私たちは
時々とんでもない冒険を
したい衝動に駆られるのかもしれない。
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『<一日一篇の詩>とは?』
これは本日の
ホロスコープや数秘を見て、COCOに届いた詩
あるいはその日なんとなしに降りてきた詩を
だいたい毎日連載するものです。