2016.11.01

仲間 <一日一篇の詩 vol.25>

何かしらの
厳しい曲面と
本当に本当に厳しい局面を
ともに乗り越えた仲間、というのがいたとしたら

それはとても貴重なものだ

本当に厳しい局面てなんだろうね

例えばそれは
そこにいる
全ての人が
誰にも頼ることができない
でも
そこのいる人と助け合うしかない
それぞれが自分のところで限界まで出し切って
そうして
一人では決して
なりたたず
仲間の手を
なんとか話さないように
必死に握りしめて
やっと到達したような
そんな局面なのではないかと私は思うのだけれど

そんな場面で人は
それほどスマートでは入れないだろうし
いい人でもいれないだろう
ぎりぎりいっぱい
いうべき時に言えなければ自分は倒れてしまう
自分が倒れればみんなも倒れる
でもそれぞれがぎりぎりいっぱいで
あいつが言えば
こいつが限界に
こいつが言えばあいつが限界
でも手を離せば終わってしまう

張り詰めた緊張感の中
自分の足で立つこと
相手を支えること

その案配を知るだろう。

ええかっこなんてできやしない。
隠す余裕もなく
むき出しのはだかんぼ

最悪も
最善も
むき出しのまま

きずけばみんな、はだかんぼで
それでも
手をつなぎあう

この手をつなぐものはなに?

どこぞへ向かう
情熱の灯

そこに同じものが流れている。
みんなを結ぶ赤い情熱の血
生きる
いのちの電流を

崖の果てて
体験する。

一体感と自由と自立と
体感する
いのちの電流

そうしてできた絆は
失われることはないんだろう。
たとえ、二度と会うことはないんだとしても。

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『<一日一篇の詩>とは?』 これは本日の ホロスコープや数秘をインスピレーションにして、COCOに届いた詩やエッセイ、あるいはその日なんとなしに降りてきた言葉を、だいたい毎日連載するものです。