2016.10.12

意外なところで自分の中心を流れるモノと出会う    <一日一篇の詩  vol 5>

まったく
タイプの違う人に囲まれたとき
なじみのない異質な場に
なげこまれたとき

なんとも言い難い
居心地の悪い気持ちがする。

でも
その何処にも頼るところのないような
あてどない状況の中で

本能のような
生きるのに欠かせない
胎のそこの
緒を手繰り寄せることになる。

丹田?

たんでんというのかしらね。
はらをすえるとはよくいうけれど

はらなんてものは
何処にあるのか
たいていはわからない

私だってわからないが

もっとも心細い
不運な出来事のなかで
自分の中心を流れる
エネルギーのかなめと出会うことはままあるのだ

そうしてそのかなめと出会ったなら
誰しも人生に一度はあるだろう砂漠地帯を
もくもくと歩むことができるだろうし
そこで
一人あることの
喜びを見出すことだってできるのだろう。

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『<一日一篇の詩>とは?』 これは本日の ホロスコープや数秘を見て、COCOに届いた詩、あるいはその日なんとなしに降りてきた言葉や詩などを、だいたい毎日連載するものです。