2017.01.11

ドロップアウトもいいんじゃないか <一日一篇の言葉 vol.90>

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本屋の啓発コーナーにいくと
「大富豪になる方法」とか「成功の法則」とか
そうしたこの世の中で成功しるための
ノウハウをテーマにした本が並んでいる。

最近は
10代後半の若い人が
「社会で役に立つ人間になるためにどうしたらいいですか?」
という問いを
真顔で抱えて相談にくるようなケースも増えた。

私が10代後半の大学生の時は
そんなことは考えずに
仲間と演劇づくりに熱中したり
飲み明かしたり
そんなことばかりしていて
「社会で役にたつかどうか」という問いなんて
10代で考えたこともなかった私からすると

社会に出るということを
この世の中を楽観視できない
大変な時代なんだなぁとか考えたりもする。

でもきっと社会というのも
あるようでないもの
あるんだけど
ホントは
いろんなコミュニティーやいろんなフィールドがあって

社会の側に選ばれるということもあるけれど
どの社会にいきるかということを選ぶという選択肢もあったり
そもそも
その漠然とした社会という枠組みの中で
認められてそこにアイデンティティーを置くという道もあれば

そこからあえて
ドロップアウトするような
生き方だってあったりする

社会の中で主流の価値と言えば
お金の流通で
沢山お金を稼いで消費できる
そんな暮らしがいいくらしだと
主に世の中では
その考えが主流だけれど

本当は
お金の交感というものすら
人間が決めたルールであって

本当はお金のない社会が出来上がっていた可能性だって
歴史の展開によってはありえたのだろう。

じゃぁ
自給自足になればいいのかというと

それも極端であまり一般的ではないだろうけれど

そんな風に
この社会を
絶対的なものだと考えないで
離れて考えてみる

もっと
この社会で当たり前の価値とかルールとは違う生き方
や在り方の可能性もありえるんじゃないかと考えたりしつつ

あえて
このお金を中心にした
経済を中心にした社会を

買い物もレジャーもおしゃれだって
楽しいじゃないかと

じゃぁこの枠ぐみの中で
働くことを「私が選んでいる」と考えたり

みんなに認められたらうれしいから
頑張ろう!って頑張ることもいいし

でも
疲れたら
別に
ここで認められることが絶対ではないんだと
力を抜いたりする。

そのぐらい
今の社会に飲み込まれないで
立っていたっていいんだろうと思うんだ。


今日も読んで頂いてありがとうございます。
いい一日を。

・・・なんていいつつね。
10代20代って、自分の外に価値があるような気がして
それを吸収することもまた大事な経験かもしれないんだけれど
でも、価値を決めるのは、自分の外側でなく、自分の方だと、辛い時に思えたらなと
祈るように思う。40代のCOCOなのです…。

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『<一日一篇の言葉>とは?』 これは本日の ホロスコープや数秘をインスピレーションにして、COCOに届いた詩やエッセイ、あるいはその日なんとなしに降りてきた言葉を、だいたい毎日朝6:00に更新、連載するものです。