21番 世界
このカードには
『The Great One of the Night Time』“時の夜の大いなるもの”
というサブタイトルがついています。
その昔、農耕で成功を収めるためには時の時節の把握が必要不可欠で
そのために夜の星を観察し、星の動きを元に
洪水や乾季の到来を予測しました。
またカードの背景には太陽・月・そして星たちが描かれ
それは永遠に拡大し変化し続ける宇宙そのものです。
このカードは大アルカナの最後のカードであり
カードの上部には、物事の完成を表す土星が掲げられてます。
枠のないジグソーパズルがあったなら
完成することなく
パーツを継ぎ足しながら延々に作り続けることが出来るのかもしれない
無限に広がる宇宙が
枠のないジグソーパズルだとしたら
「これで完成」という「枠組み」が土星なのかもしれない。
タロットは
悟りへの道、人間の精神の解放へ向けたプロセスを表していると考えると
どうしてタロットの最後のカード21番に制限を司る土星があてはめられているんだろうと疑問に思った時期がある。最後に土星がくるなんてなんて狭量なんだろうとがっかりしたものです。
太陽は沈んでもまた日は昇る
シリウスが東の空を太陽と共に昇る(ヒライアカル・ライジング)頃には毎年ナイル川が氾濫する
天の川が濃く太く天頂を流れるようになると、雨季のはじまり、天の川が地平線に低くかかるようになると、乾季がはじまりまる。このサイクルを通じて「時」という概念を教えてくれたのは星なのかしれません。
そしてその星のサイクルである時を象徴するのが「土星」
私たちは時間という「枠」の中で
生きています。
そしてこの時間という枠を外したところが無限。
果てしなく広がる宇宙なのかしれません。
でも枠の無い無限を想像すると恐ろしいと思ったことはありませんか?
子供の頃宇宙の果てを想像しては、なんだかゾッとした気分のなったことは?
完成を表す21番で私たちはまだ、土星の配下にあったとしても
次のフール0番は
土星を飛び越え
無限の中に飛び込んでいきます。
そしてそれは
文字通り無限の可能性を秘めている。
フールは21番の次にくるカードですが
タロットの中でも「フール」は自由自在な存在で何処にでも行きき出来るから
フールに順番は関係ない。と言う説を
タロットを扱う人なら聞いたことがあるのではないでしょうか
なぜフールが自由自在かと言えば
実は
無限の扉は
常に私たちの
「今・ここ」にある
だから
フールは自由自在
なんだか世界21番の話をするつもりが0番フールの話になってしまいました。
今日は「お盆」の最終日です。
土星はその昔、死を司り恐れられた星でもありました。
命もまた
生まれて死んでゆく時間のサイクルの中にあります。
でもすべての魂は時間の無い世界
この21番の枠を超えたところ無限の中に
存在しているのかもしれません。
そしてそれは
いつも私たちの「今ここ」にある。
お盆の最終日
今日は過去も未来も忘れて
「今ここ」に祈りましょう。
——————
【“COCOの星の運気予報” 2024年『8月』12星座運勢 と 世の中の雰囲気】
https://coco.sapr.jp/2024/07/column-61/
——————-
<『年間』2024年12星座運勢と世の中の雰囲気>
https://coco.sapr.jp/2023/11/column-49/
——————–